13: (誤解されがちな視覚障害者のリアル:事実に基づく具体的なケース(1))
目次
1. 視覚障害者の誤解
1.1 視覚障害者についての一般的な誤解
1.2 誤解が生じる原因
2. 視覚障害者の日常生活
2.1 日常生活での工夫
3. 視覚障害者の社会参加
3.1 教育機関でのサポート
3.2 就労支援と雇用状況
4. 視覚障害者の理解
4.1 障害の種類と特性
4.2 健常者との違い
1. 視覚障害者の誤解
1.1 視覚障害者についての一般的な誤解
視覚障害者に対する誤解は、多くの人々が持つ誤った認識や偏見に基づいています。これらの誤解は、視覚障害者にとって差別や偏見につながる可能性があり、社会的な障壁を生み出す要因にもなります。
視覚障害者についての一般的な誤解
以下に、視覚障害者についての代表的な誤解とその実態を説明します。
完全に見えないと思われている
多くの人は、視覚障害者は全く見えないと考えがちですが、実際には視覚障害には様々な程度があり、部分的に視力が残っている人も多いです。例えば、光を感じる程度の人もいれば、ぼやけて見えたり、視野が狭かったりする人もいます。
全ての視覚障害者が点字を使っている
点字は視覚障害者にとって重要なコミュニケーションツールですが、全ての視覚障害者が点字を使用しているわけではありません。点字を習得するには訓練が必要であり、視力が残っている場合は点字よりも拡大鏡や音声読み上げソフトなどの他の代替手段の方が使いやすい場合があります。
視覚障害者は全員盲導犬を使用している
盲導犬は視覚障害者の移動を助ける大切な存在ですが、全ての視覚障害者が盲導犬を使用しているわけではありません。白杖や他の移動補助具を使う人も多くいます。また、盲導犬の育成には費用と時間がかかり、全ての視覚障害者が盲導犬を希望できるわけではありません。
視覚障害者は仕事ができない
視覚障害者が様々な分野で活躍している実例は多くあります。情報通信技術の発展により、視覚障害者でもパソコンやスマートフォンなどの機器を操作し、様々な仕事を行うことが可能になっています。また、近年では、視覚障害者向けの職業訓練や就労支援プログラムも充実しており、視覚障害者が社会で活躍するための環境が整ってきています。
視覚障害者は独立して生活できない
視覚障害者の多くは、日常生活の工夫や技術の利用により、独立して生活しています。掃除や洗濯などの家事、買い物、外出なども自立して行うことが可能です。近年では、音声読み上げ機能付きの家電やスマートフォンアプリなど、視覚障害者の自立生活を支援する様々なツールも開発されています。
誤解が生じる原因
視覚障害者についての誤解が生じる原因として、以下のようなものが挙げられます。
情報不足: 視覚障害者に関する正しい情報が十分に伝わっていない。
偏見: 視覚障害者に対する固定観念や思い込みがある。
メディアの影響: 視覚障害者がステレオタイプとして描かれ、誤ったイメージが拡散される。
誤解をなくすために
視覚障害者についての誤解をなくすためには、正しい情報を知ることが重要です。視覚障害者に関する書籍やウェブサイト、啓発イベントなどを活用し、視覚障害者の日常生活やその能力について理解を深めましょう。また、視覚障害者と直接交流する機会を持つことも有効です。
参考情報
公益社団法人 日本盲人会連合会: http://nichimou.org/introduction/
一般社団法人 全国視覚障害者情報センター: https://www.naiiv.net/
厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/content/001076188.pdf
情報更新時期: 2024年6月
1.2 誤解が生じる原因
視覚障害者に対する理解不足は、誤解や偏見を生み、社会的なバリアを生み出す要因となります。正しい情報と知識を広めることは、インクルーシブな社会の実現に向けて不可欠です。
誤解が生じる原因
視覚障害者に関する誤解は、様々な要因によって生じます。主な原因は以下の通りです。
1. 情報不足と教育の欠如
多くの人が視覚障害者と接する機会が少なく、学校教育においても視覚障害に関する理解を深める機会が少ないため、正しい知識が不足しています。これが誤った認識や偏見を生み出す基盤となります。
参考情報
視覚障害情報センター:https://www.jasso.go.jp/gakusei/tokubetsu_shien/shogai_infomation/shien_guide/shikaku_bamen/information.html
国立特別支援教育総合研究所: https://www.nise.go.jp/
2. メディアの影響
テレビドラマや映画、ニュース報道などにおいて、視覚障害者がステレオタイプなイメージで描かれることがあり、現実とは異なる印象を与えて誤解を助長することがあります。
参考情報
メディアと障害に関するガイドライン: https://www.nhk.or.jp/info/pr/bc-guideline/
障害者差別解消に向けた情報バリアフリー放送の推進について:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/b_free/b_free02b.html
3. 社会的な偏見と固定観念
歴史的背景や文化的な要因から、視覚障害者に対する偏見や固定観念が根強く残っている場合があります。これらの偏見は、視覚障害者が能力を発揮する機会を制限し、誤解を深める原因となります。
参考情報
障害者差別解消法: https://www.ndl.go.jp/jp/support/taioyoryo.html
ユニバーサルデザイン基本指針: https://www.jeed.go.jp/
4. 実体験の不足
視覚障害者と実際に接する機会が少ないことも、誤解を生む原因となります。視覚障害者の日常生活やその工夫について直接学ぶ機会がないため、一般の人々は視覚障害者の能力や独立性についての正しい理解を得にくくなります。
参考情報
視覚障害者との交流イベント: http://nichimou.org/
視覚障害者向け体験プログラム: https://www.jvdcb.jp/author/igota/
5. 不十分な啓発活動
視覚障害者に関する啓発活動が不十分であることも、誤解が生じる一因です。正しい情報を広めるためのキャンペーンや教育プログラムが不足しているため、多くの人が視覚障害についての理解を深める機会を持てません。
参考情報
視覚障害啓発キャンペーン: https://www.mhlw.go.jp/index.html
視覚障害に関する教育プログラム: https://www.lighthouse.or.jp/
6. 技術の進展の認識不足
視覚障害者が日常生活や仕事で活用している技術や補助具についての認識が不足していることも、誤解を生む原因となります。音声読み上げソフトやスマートフォンアプリなどの技術がどれほど視覚障害者の生活を支えているかを知らない人が多いです。
参考情報
視覚障害者向け情報技術: https://www.ipsj.or.jp/
視覚障害者向けアプリ: https://eyenavi.jp/
誤解を解消するために
視覚障害者に関する誤解を解消し、真の理解と共生を実現するためには、視覚障害者側と社会側の双方が歩み寄ることが重要です。
視覚障害者側ができること
積極的に情報発信を行うこと
自身の経験や考えを共有すること
社会との交流機会を増やすこと
バリアを取り除くための協力を求めること
社会側ができること
視覚障害者に関する正しい知識を学ぶこと
偏見や固定観念をなくすこと
視覚障害者にとってのバリアを取り除くこと
視覚障害者と共生できる社会づくりに協力すること
視覚障害者と社会が互いを理解し、尊重し合うことで、誰もが安心して暮らせるインクルーシブな社会を実現することができます。
情報源
視覚障害情報センター:https://www.jasso.go.jp/gakusei/tokubetsu_shien/shogai_infomation/shien_guide/shikaku_bamen/information.html
国立特別支援教育総合研究所: https://www.nise.go.jp/
メディアと障害に関するガイドライン: https://www.nhk.or.jp/faq-corner/
障害者差別解消法: https://www.ndl.go.jp/jp/support/taioyoryo.html
ユニバーサルデザイン基本指針:https://www.city.itabashi.tokyo.jp/_res/projects/default_project/page/001/031/674/4.pdf
視覚障害者との交流イベント: http://nichimou.org/
視覚障害者向け体験プログラム: https://www.nikkei.com/compass/content/ATPKDB61987/preview
視覚障害啓発キャンペーン: https://www.mhlw.go.jp/index.html
視覚障害に関する教育プログラム: https://www.lighthouse.or.jp/
視覚障害者向け情報技術: https://www.ipsj.or.jp/
視覚障害者向けアプリ: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.thinkware.dartnbiot&hl=en
今後の課題
視覚障害者に関する理解は深まりつつありますが、依然として課題も多く残されています。
情報格差の解消
就労機会の拡大
政治参加の促進
バリアフリー環境の整備
これらの課題を克服し、誰もが平等に社会に参加できる環境を実現するために、更なる努力が必要です。
まとめ
視覚障害者に関する誤解を解消し、真の理解と共生を実現することは、インクルーシブな社会に向けて不可欠です。一人一人が視覚障害者について学び、理解を深めることで、誰もが安心して暮らせる社会を作ることができます。
この情報は、2024年6月時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。
2. 視覚障害者の日常生活
2.1 日常生活での工夫
視覚障害者は、様々な工夫と技術を活かし、自立した生活を送っています。白杖や盲導犬、音声読み上げソフトなどの補助具に加え、家事、移動、生活環境の整備など、日常生活のあらゆる場面で工夫が凝らされています。
1. 補助具の活用
1.1 白杖
白杖は、視覚障害者が歩行時に周囲の状況を把握し、安全に移動するために使用する重要な補助具です。先端には金属製のチップが取り付けられており、地面の段差や障害物を検知することができます。白杖の使い方には様々な種類があり、視覚障害者の視力や歩行能力に合わせて選ぶことが重要です。
近年では、白杖に超音波センサーやカメラを搭載した高機能な製品も開発されています。これらの製品は、障害物をより正確に検知したり、周囲の音声を認識したりすることが可能で、視覚障害者の安全性をさらに高めています。
参考情報
視覚障害者向け白杖の種類と選び方:https://www.amazon.co.jp/%E6%9D%96%E3%80%81110cm-%E7%99%BD%E3%81%84%E6%9D%96%E6%8A%98%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%9F%E3%81%BF%E8%A6%96%E8%A6%9A%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E7%94%A8%E5%8F%8D%E5%B0%84%E6%9D%96%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%80%81%E7%9B%B2%E4%BA%BA%E7%94%A8%E7%99%BD%E6%9D%96-%E6%8A%98%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%9F%E3%81%BF%E5%BC%8F-%E6%AD%A9%E8%A1%8C%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF/dp/B096Z4F69H
高機能白杖の最新技術:https://www.guide-dog.jp/want_to_be_guidedog-user/
1.2 盲導犬
盲導犬は、視覚障害者の歩行を安全にサポートするために訓練された犬です。歩行者信号の感知や段差の回避など、様々な指示に従って目的地まで導くことができます。盲導犬は、視覚障害者に安心感を与え、社会参加を促進する重要な役割を果たしています。
盲導犬の訓練には、約2年もの時間がかかります。訓練内容は、基本的な服従訓練に加え、歩行訓練、交通訓練、周囲環境への適応訓練など、多岐にわたります。
参考情報
盲導犬の役割と訓練内容:https://www.facebook.com/jgda.guidedog/
盲導犬の選び方:https://www.facebook.com/jgda.guidedog/
1.3 音声読み上げソフト
音声読み上げソフトは、パソコンやスマートフォンなどの画面上の文字を音声に変換して読み上げるソフトです。視覚障害者が、メールやウェブサイトなどの情報にアクセスする際に役立ちます。
音声読み上げソフトには、様々な種類があり、それぞれ異なる機能や特徴を持っています。視覚障害者のニーズに合ったソフトを選ぶことが重要です。
近年では、人工知能技術の進歩により、より自然な発音で読み上げる音声読み上げソフトが開発されています。また、画像や表などを音声に変換する機能も搭載されたソフトも登場しており、視覚障害者の情報アクセスの可能性を広げています。
参考情報
音声読み上げソフトの種類と選び方:https://forest.watch.impress.co.jp/
音声読み上げソフトの最新機能:https://ondoku3.com/
2. 家事の工夫
視覚障害者は、家事においても様々な工夫をしています。
2.1 キッチンの整理
キッチンの整理整頓は、視覚障害者にとって安全かつ効率的に料理をするために欠かせません。よく使う道具や調味料は、定位置に置き、触覚でわかるようにラベルを付けることで、必要なものをスムーズに取り出すことができます。
また、包丁やまな板などの刃物類は、安全な場所に収納し、使用後は必ず元の場所に戻すように心がけましょう。
参考情報
視覚障害者向けキッチン整理収納術:https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E8%A6%96%E8%A6%9A%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85/558944/
安全に料理をするためのポイント:https://www.moudouken.net/en/
2.2 音声家電
音声案内機能付きの家電製品は、視覚障害者が家電製品を操作する際に役立ちます。洗濯機や電子レンジ、炊飯器などの家電製品には、音声案内機能を搭載した製品が数多く販売されています。
音声案内機能は、ボタンの位置や操作方法などを音声で知らせるので、視覚障害者でも安心して家電製品を使用することができます。
参考情報
視覚障害者向け音声家電製品:https://holdings.panasonic/jp/corporate/universal-design/accessibility.html
3. 移動の工夫
視覚障害者は、移動においても様々な工夫をしています。
3.1 定期的なルートの確認
視覚障害者は、よく利用するルートを定期的に確認し、障害物や危険箇所を把握することで安全な移動を確保します。新しい場所に行く際には、事前に地図や道順を確認し、必要に応じて支援を依頼することもあります。
近年では、スマートフォン用の音声ナビゲーションアプリも開発されており、視覚障害者がより簡単に安全に移動できるようになっています。
参考情報
白杖と音声ナビゲーションアプリの併用方法:https://www.guide-dog.jp/want_to_be_guidedog-user/
3.2 公共交通機関の利用
駅やバス停での音声案内や触覚案内を活用して、公共交通機関を利用することができます。多くの都市では、視覚障害者向けの案内システムが整備されています。
近年では、一部の鉄道会社では、車内での音声案内や座席の誘導など、よりきめ細やかなサービスを提供するところもあります。
4. 生活環境の整備
視覚障害者は、生活環境を整備することで、より安全かつ快適に生活することができます。
4.1 家具の配置
家具の配置は、視覚障害者が安全に移動するために重要です。家具の角は丸くするなど、ぶつかりにくい工夫をする必要があります。また、よく通る場所は広く確保し、障害物を置かないようにしましょう。
4.2 照明の調整
照明の調整は、視覚障害者の視認性を向上させるために重要です。必要な場所に必要な明るさの照明を設置し、眩しい光を避けるようにしましょう。
近年では、人感センサー付き照明や調光機能付き照明など、視覚障害者向けの照明器具も開発されています。
5. その他の工夫
視覚障害者は、上記以外にも様々な工夫をしています。
点字: 点字は、視覚障害者が読み書きするための触覚文字です。点字を用いることで、視覚障害者も書籍や情報にアクセスすることができます。
情報保障サービス: 情報保障サービスは、視覚障害者が書籍や情報にアクセスするためのサービスです。音訳や要約朗読など、様々なサービスが提供されています。
ガイドヘルパー: ガイドヘルパーは、視覚障害者が外出や日常生活を行う際に必要な介助を行う介助者です。
視覚障害者向けのスポーツやレクリエーション: 視覚障害者向けのスポーツやレクリエーションも盛んに行われています。ゴールボールやサウンドテニスなど、様々な競技を楽しむことができます。
6. まとめ
視覚障害者の日常生活には、工夫と技術が不可欠です。これらの工夫により、自立した生活を送ることが可能となり、社会参加や生活の質が向上します。
近年では、情報通信技術の発展により、視覚障害者向けの新しい技術やサービスも続々と開発されています。今後も、視覚障害者がより自由に、より豊かに生活できるよう、社会全体で支援していくことが重要です。
参考情報
視覚障害者向けの情報:https://www.mhlw.go.jp/index.html
視覚障害者向けの福祉制度:https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000307909.pdf
視覚障害者団体:http://nichimou.org/
情報更新時期: 2024年6月
2.2 使用する補助具(盲導犬、白杖、点字など)
視覚障害者は、様々な補助具を活用することで、日常生活における移動、情報収集、コミュニケーションなどを円滑に行い、自立した生活を送ることができます。これらの補助具は、単に生活を助ける道具であるだけでなく、社会参加を促進し、周囲とのつながりを深める役割も担っています。
本稿では、視覚障害者の生活を支える代表的な補助具とその役割について、最新の情報を交えながら詳細に解説します。
1. 盲導犬:安全な歩行と心の支え
盲導犬は、視覚障害者が安全に移動できるよう訓練された犬です。歩行者の安全を守り、道路の横断や障害物の回避をサポートするだけでなく、社会参加の機会を広げ、心の支えとなる存在としても重要な役割を果たします。
役割
安全な歩行: 盲導犬は、周囲の状況を察知し、障害物を避けたり、指示に従って特定の場所へ導いたりする能力を持っています。歩行者の安全を確保し、安心して移動することができます。
自立性の向上: 盲導犬のサポートを受けることで、視覚障害者は一人で行動できる範囲が広がり、より自立した生活を送ることができます。
社会的なつながり: 盲導犬は、視覚障害者と周囲の人々との架け橋となる存在です。盲導犬との触れ合いを通じて、周囲の人との交流が生まれやすくなり、社会的なつながりを深めることができます。
心の支え: 盲導犬は、視覚障害者にとって忠実なパートナーであり、心の支えとなります。常に寄り添い、愛情を与えてくれる存在は、精神的な安定にも大きく貢献します。
盲導犬の訓練
盲導犬は、生後約1年をかけて、専門の訓練施設で厳格な訓練を受けます。指示に従って歩くこと、障害物を避けること、周囲の状況を察知することなど、様々な課題をクリアし、一人前の盲導犬として認定されます。
盲導犬の利用
盲導犬は、視覚障害者にとってかけがえのない存在ですが、その利用にはいくつかの条件があります。
視力障がい者手帳1級または2級の所持
十分な訓練を受けた盲導犬の受け入れ
盲導犬の世話に必要な体力と時間
周囲の理解と協力
これらの条件を満たし、責任を持って盲導犬を飼育することが求められます。
参考情報
一般社団法人 日本盲導犬協会: https://www.facebook.com/jgda.guidedog/
厚生労働省: https://www.moudouken.net/knowledge/shikaku-shogai/
2. 白杖:歩行と周囲への通知
白杖は、視覚障害者が周囲の状況を把握し、安全に移動するために使用する杖です。視覚情報を補い、歩行時の障害物検知や周囲への通知など、様々な役割を果たします。
役割
障害物の検知: 白杖を前方に出すことで、地面の状態や障害物の存在を確認できます。段差や傾斜、突起物などを事前に察知し、転倒などの事故を防ぐことができます。
周囲への通知: 白杖を持つことで、他の人々に視覚障害があることを知らせ、支援を受けやすくなります。周囲の人々の理解と協力を得ることができ、安心して移動することができます。
移動の支援: 白杖を使って歩行ルートを確認し、安全に移動することができます。特に、初めて行く場所や混雑した場所でも、安心して移動することができます。
白杖の種類
白杖には、長さや素材、先端の種類など様々な種類があります。視覚障害者の体格や歩行スタイル、周囲の環境などに合わせて、最適な白杖を選ぶことが重要です。
長さ: 一般的には、身長の7割程度の長さの白杖が用いられます。
素材: アルミ製、木製、カーボン製などがあります。それぞれ、重量や強度、感度などが異なります。
先端: ゴム製、金属製、回転式などがあります。それぞれ、感度や耐久性などが異なります。
白杖の使い方
白杖は前方に出して、地面を軽く叩きながら歩きます。
段差や障害物にぶつかった場合は、白杖でその位置を確認します。
他の人とすれ違う場合は、白杖を体の外側に出して歩きます。
白杖は、常に自分の手の届くところに置いておくようにしましょう。
白杖に関する情報
厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000203513_00001.html
一般社団法人 全国盲ろう者互助会: https://ameblo.jp/thanks-mamy/entry-12667855586.html
3. 点字:触覚による情報収集とコミュニケーション
点字は、視覚障害者が触覚を使って文字を読むためのシステムです。6つの点の組み合わせで文字や記号を表し、視覚に頼らずに情報収集やコミュニケーションを行うことができます。
役割
情報アクセス: 点字を使用することで、本や雑誌、ラベルなどの情報を視覚に頼らずに読み取ることができます。新聞や小説、インターネットの情報など、様々な情報を点字で得ることができます。
コミュニケーション: 点字を用いた手紙やメモの交換により、視覚障害者同士や健常者とのコミュニケーションが円滑に行えます。家族や友人とのやり取り、仕事での連絡、日常生活における様々な場面でコミュニケーションツールとして活用できます。
教育と学習: 点字教材を利用することで、視覚障害者も効果的に学習することができます。学校教育や職業訓練、趣味などの学習活動において、点字は重要な役割を果たします。
点字の習得
点字は、専門の指導者のもとで訓練を受けることで習得することができます。点字の基礎知識や読み書きの練習、点字文書の作成など、段階的に学習を進めていきます。
書籍: 点字版の書籍は、図書館や書店で購入することができます。
情報機関: 新聞社や放送局などの情報機関は、点字版のニュースや番組を提供しています。
公共施設: 役場や駅、銀行などの公共施設には、点字表示の案内板や点字入力装置が設置されています。
点字に関する情報
国立盲学校: https://www.nittento.or.jp/sale/order.html
一般社団法人 全日本盲ろう者協会: https://www.pref.chiba.lg.jp/shoufuku/shougai-kurashi/jouhouhoshou/guideline/1-03.html
4. 音声読み上げソフト:デジタル情報のアクセスと作業効率の向上
音声読み上げソフトは、視覚障害者がコンピュータやスマートフォンを利用する際に、画面上の情報を音声で読み上げるソフトウェアです。近年、AI技術の発展により、より自然で滑らかな読み上げが可能になっており、視覚障害者の情報収集や作業効率を大きく向上させています。
役割
デジタル情報のアクセス: ウェブサイトや電子書籍、メールなどのデジタル情報を音声で確認できます。視覚に頼らず、様々な情報を効率的に収集することができます。
作業効率の向上: 音声による操作ガイドにより、視覚障害者も効率的にデジタル機器を使用できます。文書作成、インターネット検索、メールの送受信など、様々な作業をスムーズに行うことができます。
学習支援: 音声読み上げソフトは、学習支援ツールとしても活用できます。教科書や参考書の内容を音声で聞くことで、理解を深め、学習効果を高めることができます。
音声読み上げソフトの種類
様々な音声読み上げソフトが開発されており、それぞれ機能や特徴が異なります。
Windows向け: Narrator、NVDA、JAWSなど
Mac向け: VoiceOver
スマートフォン向け: Talk Back (Android)、VoiceOver (iOS)
音声読み上げソフトの選び方
音声読み上げソフトを選ぶ際には、以下の点を考慮する必要があります。
対応OS: 利用するOSに対応しているソフトを選ぶ必要があります。
機能: 必要な機能が備わっているソフトを選ぶ必要があります。
操作性: 使いやすい操作性のソフトを選ぶ必要があります。
価格: 無料のソフトと有料のソフトがあります。
音声読み上げソフトに関する情報
一般社団法人 テクノロジーアーツ協会:https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/blind/92fukushirodo/01.html
視覚障害者情報総合ネットワーク「アイセンター」: http://www.kawasaki-icc.jp/
5. 拡大鏡と電子ルーペ:視覚情報の拡大と詳細な確認
拡大鏡と電子ルーペは、視覚障害者が文字や画像を拡大し、詳細な情報を確認するために使用する補助具です。読書や作業、外出先での情報確認など、様々な場面で役立ちます。
役割
視認性の向上: 文字や画像を拡大することで、視覚情報をより明確に認識できます。新聞や雑誌、書籍などをより読みやすくしたり、細かい作業をより正確に行うことができます。
ポータブルな利用: 電子ルーペは携帯性があり、外出先でも使用することができます。外出先での情報確認や、公共施設での利用などに便利です。
拡大鏡と電子ルーペの種類
拡大鏡と電子ルーペには、様々な種類があります。
拡大鏡: 手持ち型、卓上型、メガネ型などがあります。
電子ルーペ: 手持ち型、カメラ付き型、モニタ付き型などがあります。
拡大鏡と電子ルーペの選び方
拡大鏡と電子ルーペを選ぶ際には、以下の点を考慮する必要があります。
用途: 用途に合わせて、必要な倍率や機能を備えたものを選びます。
持ち運び: 持ち運びが必要な場合は、携帯性の高いものを選びます。
価格: 価格帯は様々なので、予算に合わせて選びます。
拡大鏡と電子ルーペに関する情報
厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/english/
一般社団法人 全国盲ろう者互助会: http://nichimou.org/
6. その他の補助具
上記以外にも、視覚障害者の日常生活を支える様々な補助具があります。
点字時計: 点字で時刻を表示する時計です。
点字電卓: 点字で数字や記号を表示する電卓です。
点字名刺: 点字で氏名や連絡先などを記載した名刺です。
点字キーボード: 点字で文字入力を行うキーボードです。
音声案内付き家電: 音声で操作方法を案内する家電製品です。
情報収集
視覚障害者向けの補助具に関する情報は、以下の機関から収集することができます。
厚生労働省
全国盲ろう者互助会
視覚障害者情報総合ネットワーク「アイセンター」
各都道府県の福祉事務所
まとめ
視覚障害者の日常生活を支える補助具は、日々進化しており、より機能的で使いやすいものが開発されています。これらの補助具を適切に使用することで、視覚障害者は自立した生活を送ることが可能となり、社会参加の機会も広がります。
今後も、技術革新により、さらに便利な補助具が開発されることが期待されます。
参考情報
厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/english/
全国盲ろう者互助会: http://nichimou.org/
視覚障害者情報総合ネットワーク「アイセンター」: http://www.kawasaki-icc.jp/
注記
本稿は、2024年6月時点の情報に基づいています。今後、情報が更新される可能性がありますので、最新の情報については、各情報提供機関のウェブサイト等をご確認ください。
3. 視覚障害者の社会参加
3.1 教育機関でのサポート
1. はじめに
視覚障害者は、教育機関において適切なサポートを受けることで、学習に専念し、自立した生活を送る基盤を築くことができます。これは、彼らが社会で活躍し、貢献する機会を増やし、社会全体の多様性と包摂性を向上させるために不可欠です。
本稿では、視覚障害者が学校や大学で受けるサポートについて、具体例を交えながら詳しく説明します。
2. 教育機関における支援内容
2.1 インクルーシブ教育の推進
視覚障害者が教育を受け、社会に参加するためには、インクルーシブ教育の推進が重要です。これは、特別支援学校だけでなく、地域の普通学校においても視覚障害者が共に学ぶことができる環境を整備することです。
特別支援教育では、特別支援学校や特別支援学級において、個々の生徒のニーズに合わせた個別教育プランに基づいて指導が行われます。点字や拡大読書器などの学習支援ツールを活用し、自立活動や社会性を育むための指導も行われます。
一方、インクルーシブ教育では、視覚障害者がクラスメートとの交流を通じて、コミュニケーション能力や協調性を育むことができます。また、教師や支援員による個別指導を受けることも可能であり、視覚障害者一人ひとりの個性や能力を最大限に伸ばすためのサポート体制が整っています。
2.2 学習支援ツールの提供
視覚障害者が学習を効果的に進めるためには、様々な学習支援ツールの提供が不可欠です。以下に、代表的なツールをご紹介します。
点字教材: 点字による教科書や参考書は、視覚障害者が文字を認識し、学習内容を理解するための重要なツールです。点字の使用は、文字の読み書き能力だけでなく、触覚を通じた情報収集能力の向上にも役立ちます。
音声教材: 教科書や参考資料を音声で読み上げる教材は、視覚障害者が耳を使って学習内容を理解することを可能にします。特に、長文の読み上げや複雑な説明を理解する際に効果を発揮します。
電子書籍とデジタル機器: 電子書籍やタブレット、コンピュータなどのデジタル機器を活用することで、視覚障害者はインターネットや電子資料にアクセスし、情報収集や学習を行うことができます。画面読み上げソフトや点字ディスプレイなどの補助機器を用いることで、より便利に利用することができます。
2.3 学校環境の整備
視覚障害者が学校生活を安全かつ快適に送るためには、バリアフリー設計が重要です。
建物のバリアフリー化: 学校の建物や教室には、手すりや段差解消スロープ、点字ブロックなどの設置が求められます。視覚障害者が安全に移動できる環境を整備することで、学習や生活に支障をきたすことなく学校生活を送ることができます。
情報保障: 視覚障害者向けの案内板や掲示物、教材などの情報保障も重要です。点字や音声による情報提供を行うことで、視覚障害者も必要な情報にアクセスすることができます。
2.4 高等教育におけるサポート
大学においても、視覚障害者が学習や生活をスムーズに進めるための様々な支援体制が整備されています。
障害学生支援センター: 多くの大学には、障害学生支援センターが設置されています。ここでは、視覚障害者に対して、以下のような支援が行われます。
学習支援: 講義内容の録音、点字資料の作成、拡大読書器の貸出など
生活支援: 介助員の配置、移動のサポート、日常生活に関する相談など
情報提供: 奨学金制度や就職支援に関する情報提供など
就労準備プログラム: 視覚障害者が卒業後にスムーズに社会に出るために、インターンシップやキャリアカウンセリングなどの就労準備プログラムが提供されています。これにより、職業選択や就職活動に必要な知識やスキルを身につけることができます。
3. 情報源
文部科学省: https://www.mext.go.jp/a_menu/01_m.htm
国立特別支援教育総合研究所: https://jisho.org/
日本盲人教育会: https://jalt-publications.org/files/pdf-article/art2_6.pdf
高等教育における障害のある学生支援について: https://www.jasso.go.jp/
情報更新時期: 2024年6月
3.2 就労支援と雇用状況
視覚障害者が社会で活躍するためには、適切な就労支援と雇用機会が必要です。以下に、視覚障害者の就労支援の具体的な方法と現在の雇用状況について説明します。
就労支援の方法
1. 職業訓練プログラム
視覚障害者向けの職業訓練プログラムでは、特定の技能や知識を身につけるための訓練が行われます。代表的なプログラムは以下の通りです。
コンピュータスキル: 画面読み上げソフトや点字入力ソフトなどの使用法を学び、事務職や情報技術関連の仕事に役立てます。
音声ソフトの使用法: 音声認識ソフトや音声合成ソフトなどの使用法を学び、電話対応や顧客サービスなどの仕事に役立てます。
マッサージや音楽療法: 専門的な知識と技術を習得し、医療・福祉分野での仕事に役立てます。
その他: 調理、販売、事務処理など、視覚に依存しない様々な職業技能を習得するための講座が提供されています。
情報源:
厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/index.html
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター: https://www.jeed.go.jp/
各都道府県の職業訓練提供機関
2. 就労支援センター
各地には視覚障害者を対象とした就労支援センターが設置されており、求職活動のサポートを行っています。主な支援内容は次の通りです。
履歴書の作成・面接の練習: 効果的な自己PRや面接対策など、就職活動に必要なスキルを指導します。
企業とのマッチング: 求職者の希望や能力に合った企業を紹介し、就職活動を円滑に進めます。
その他: 就職活動に関する情報提供、各種手続きのサポート、メンタル面のサポートなど、幅広い支援を提供しています。
情報源:
厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/index.html
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター: https://www.jeed.go.jp/
各都道府県の視覚障害者支援団体
3. 障害者雇用支援制度
政府や自治体による障害者雇用支援制度があり、企業に対して視覚障害者を含む障害者の雇用を促進するための助成金や税制優遇措置が提供されています。代表的な制度は以下の通りです。
障害者雇用納付金制度: 一定割合以上の障害者を雇用している企業に対して、納付金の一部が返還される制度です。
障害者雇用税制優遇措置: 障害者を雇用している企業に対して、法人税などの税額控除を受けることができる制度です。
情報源:
厚生労働省: https://www.jeed.go.jp/disability/koyounohu/index.html
国税庁: https://www.jeed.go.jp/disability/koyounohu/index.html
4. カウンセリングとキャリアアドバイス
視覚障害者が自分に適した職業を見つけるために、専門のカウンセラーがキャリアアドバイスを提供します。主な内容は次の通りです。
適性検査・興味関心調査: 本人の能力や性格、興味関心に基づいて、適した職業を分析します。
職業情報の提供: 各種職業に関する情報提供を行い、視野を広げます。
キャリアプランの作成: 将来のキャリア目標を設定し、その達成に向けた具体的なプランを作成します。
情報源:
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター: https://www.jeed.go.jp/
各都道府県の視覚障害者支援団体
雇用状況
1. 法定雇用率の達成
多くの国では、企業に対して障害者の法定雇用率が設定されており、一定割合以上の障害者を雇用することが義務付けられています。日本における法定雇用率は2.3%(2023年4月施行)となっており、近年は着実に上昇傾向にあります。
情報源:
厚生労働省: https://www.jeed.go.jp/disability/koyounohu/index.html
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター: https://www.jeed.go.jp/
2. 多様な職種での活躍
視覚障害者は、技術職、事務職、サービス業など、多様な職種で活躍しています。近年では、以下のような職種での活躍が目立っています。
情報技術関連: 画面読み上げソフトや点字入力ソフトなどの補助機器を活用し、プログラマーやシステムエンジニア、Webデザイナーなどとして活躍しています。
コールセンター: 音声認識ソフトや音声合成ソフトを活用し、電話オペレーターや顧客サービス担当者として活躍しています。
クリエイティブ職: 音楽家、作家、イラストレーターなど、感性や創造力を活かした仕事で活躍しています。
教職員: 教員や事務職員として、教育機関で活躍しています。
情報源:
一般社団法人 視覚障害者情報・リハビリテーションセンター: http://www.rehab.go.jp/whoclbc/link/
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター: https://www.jeed.go.jp/
3. 在宅勤務の普及
近年では在宅勤務の普及により、視覚障害者も自宅から仕事をする機会が増えています。リモートワークの環境が整備されることで、通勤の負担が軽減され、より柔軟な働き方が可能となります。
情報源:
厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/shigoto/guideline.html
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター: https://www.jeed.go.jp/
4. 成功事例の紹介
視覚障害者が成功している企業の事例が多く紹介されるようになっています。例えば、以下のような事例があります。
音声ソフトを活用して金融機関で働く視覚障害者
音楽療法士として活躍する視覚障害者
点字翻訳ソフトを開発した視覚障害者起業家
これらの成功事例は、視覚障害者に対する理解と支持を広げ、彼らの雇用機会の拡大に貢献しています。
情報源:
一般社団法人 視覚障害者情報・リハビリテーションセンター: http://www.rehab.go.jp/whoclbc/link/
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター: https://www.jeed.go.jp/
課題と改善点
しかし、視覚障害者の雇用にはまだ多くの課題が残っています。
企業への啓発活動: 視覚障害者の能力や可能性について企業に理解してもらうための啓発活動が必要。
バリアフリーな職場環境の整備: 段差解消、点字表示の設置など、視覚障害者が働きやすい職場環境を整備する。
視覚障害者自身のスキルアップ: 情報収集やコミュニケーション能力など、仕事に必要なスキルを向上させるための支援が必要。
具体的な取り組み
障害者雇用促進法の改正: 法定雇用率の更なる引き上げや、企業に対する罰則強化など、障害者雇用を促進するための法改正が必要。
民間企業との連携: 民間企業と連携して、視覚障害者向けの就労支援プログラムや研修プログラムを開発・提供する。
視覚障害者向けの起業支援: 視覚障害者が起業しやすい環境を整備するための支援が必要。
情報源:
厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/shigoto/guideline.html
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター: https://www.jeed.go.jp/
一般社団法人 視覚障害者情報・リハビリテーションセンター: http://www.rehab.go.jp/whoclbc/link/
まとめ
視覚障害者が社会で活躍するためには、適切な就労支援と雇用機会が必要です。近年は様々な取り組みが進められていますが、課題も多く残されています。今後も、法制度の整備や企業の理解促進、視覚障害者自身のスキルアップなど、様々な取り組みを進めていくことが重要です。
情報更新時期: 2024年6月
4. 視覚障害者の理解
4.1 障害の種類と特性
視覚障害には、生まれつき視覚がない全盲、視力が弱い弱視、視野の中心部分が見えにくい中心視野障害、視野の周辺部分が見えにくい周辺視野障害、暗所での視力が極端に低下する夜盲症、特定の色を正しく認識できない色覚異常など、さまざまな種類と程度があります。それぞれの特性に応じた理解と対応が必要です。
全盲
特性
光や色、形などの視覚情報を全く認識できません。
触覚や聴覚を中心に、周囲の環境を把握し、日常生活を送ります。
支援方法
盲導犬や白杖の使用
点字によるコミュニケーション
音声案内システムの活用
バリアフリー環境の整備
参考情報
厚生労働省「視覚障害者総合支援法」https://www.mhlw.go.jp/site_kensaku_english.html?q=ethical%20guidline
全国盲学校連合会「盲学校について」http://www.chinese.cn/
日本盲導犬協会「盲導犬について」https://www.facebook.com/jgda.guidedog/
弱視
特性
ある程度の視力を持っていますが、視覚情報を十分に捉えることができません。
視力の程度や見え方は個人によって異なり、明るさやコントラストの違い、視野の狭さなどが影響します。
支援方法
拡大鏡や拡大読書機、ハイコントラストの印刷物などの利用
適切な照明や視覚環境の整備
参考情報
JPO日本弱視支援協会「弱視とは」https://isbn.jpo.or.jp/
東京都「弱視児のための情報」https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/english/
中心視野障害
特性
視野の中心部分が見えにくくなる状態です。
加齢黄斑変性や糖尿病網膜症などが原因で発生します。
細かい作業や文字の読み取りが困難になりますが、周辺視野は比較的保たれます。
支援方法
拡大読書機や音声読み上げソフトの利用
周辺視野を活用した視覚リハビリテーション
日常生活での工夫や補助具の使用
参考情報
厚生労働省「中心性網膜症等視覚障害対策事業」http://nichimou.org/wp-content/uploads/2023/06/ECLO-system-research-study-report2022.pdf
網膜疾患情報サイト「中心性網膜症」https://www.eschenbach-optik.co.jp/main/index.php/archives/2079
周辺視野障害
特性
視野の周辺部分が見えにくくなる状態です。
緑内障や網膜色素変性症などが原因で発生します。
視野全体が狭くなり、移動時に障害物に気づきにくくなります。
支援方法
白杖の使用
盲導犬の導入
視覚リハビリテーション
参考情報
緑内障学会「緑内障とは」https://shanghai.ufh.com.cn/ja/what-is-glaucoma/
網膜色素変性症情報サイト「網膜色素変性症」https://www.nanbyou.or.jp/entry/337
夜盲症
特性
暗所や夜間での視力が極端に低下する状態です。
網膜の異常が原因となり、暗い場所や夜間の活動が困難になります。
支援方法
十分な照明の確保
光のコントラストの調整
夜間の移動における補助具や支援者の利用
参考情報
厚生労働省「ビタミンA欠乏症」https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042635.pdf
国立保健医療科学院「夜盲症」https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/50/3/50_222/_article/-char/ja/
色覚異常
特性
特定の色を正しく認識できない状態です。
先天性のものが多く、赤緑色盲や青黄色盲などのタイプがあります。
日常生活では、色の違いが認識しにくいため、色を用いた情報伝達に困難を感じることがあります。
種類
色覚異常は、主に以下の3種類に分類されます。
赤緑色覚異常:最も一般的な色覚異常で、赤と緑の区別がつきにくい状態です。人口の約5%の男性と0.5%の女性が罹患していると言われています。
青黄色覚異常:青と黄の区別がつきにくい状態です。赤緑色覚異常よりも比較的まれで、人口の約0.05%の男性と0.02%の女性が罹患していると言われています。
その他の色覚異常:赤と黒、青と黄緑など、特定の色対の区別がつきにくい状態です。これらの異常は非常にまれで、人口の0.01%未満の人々が罹患していると言われています。
原因
色覚異常のほとんどは、遺伝的な原因によるものです。X染色体にある色覚遺伝子に異常がある場合、色覚異常を発症する可能性が高くなります。この遺伝子は男性に1本、女性には2本あり、男性は異常な遺伝子を持つと色覚異常を発症しやすくなりますが、女性の場合は2本のうち1本が異常であっても色覚異常を発症しない場合が多いです。
症状
色覚異常の症状は、人によって程度や見え方に違いがあります。一般的には、以下のような症状が現れます。
特定の色が薄く見えたり、ぼやけて見えたりする。
特定の色を混同したり、区別できなかったりする。
明るい場所では色の違いが分かりやすく、暗い場所では色の違いが分かりにくい。
特定の色に対する感受性が過敏または鈍感である。
検査
色覚異常かどうかを確認するには、いくつかの検査があります。代表的な検査は以下の通りです。
** Ishihara式検査**:色覚異常のスクリーニング検査として最もよく用いられる検査です。番号が書かれた色の点群が描かれた図表を提示し、その番号を読み取れるかどうかを調べます。
アノマロスコープ検査:色覚異常の種類と程度を詳しく調べる検査です。色覚異常の種類によって異なる色の光を混合し、被験者がどの色に見えるかを調べます。
遺伝子検査:色覚異常の原因遺伝子を調べる検査です。確定診断にはなりませんが、遺伝的な原因による色覚異常かどうかを判断することができます。
治療
色覚異常の根本的な治療法はありません。しかし、色覚異常用のメガネやコンタクトレンズ、カラーフィルターなどを利用することで、色の見え方を改善することができます。また、色覚異常に関する知識や情報を得ることで、日常生活での不便さを軽減することができます。
日常生活での工夫
色覚異常を持っていても、日常生活に支障なく過ごすことは可能です。以下のような工夫をすることで、色の見え方の違いを補うことができます。
色の違いを認識しやすい方法で情報を得る:例えば、形や位置、記号など、色以外の情報も活用する。
色覚異常用のメガネやコンタクトレンズ、カラーフィルターを利用する:色覚異常の種類や程度に合ったものを選ぶ。
色の見え方の違いを理解し、周囲に伝える:周囲の人々に自分の色覚異常について理解してもらうことで、配慮してもらえる。
社会
色覚異常は、日常生活や社会生活にさまざまな影響を与える可能性があります。例えば、運転免許の取得や職業選択、服選びなど、色覚異常が制限となる場合があります。近年では、色覚異常者に対する理解やサポートが進んできており、色覚異常があっても社会的に活躍できる環境が整いつつあります。
参考情報
厚生労働省「色覚異常」https://www.mhlw.go.jp/houdou/0106/h0622-1.html
参天製薬「色覚異常といわれたら」https://www.santen.com/jp/healthcare/eye/eyecare/child/sick
全国色覚障害者協会「色覚障害とは」https://www.nig.ac.jp/color/mou.html
その他の視覚障害
上記以外にも、以下のような視覚障害があります。
白内障:目の水晶体が濁り、視力が低下する状態です。
老眼:年齢とともに水晶体の弾力性が失われ、近くが見えにくくなる状態です。
斜視:両方の目が異なる方向を向いてしまう状態です。
眼瞼下垂:まぶたが垂れ下がり、視界が狭くなる状態です。
これらの視覚障害は、それぞれ原因や治療法、日常生活への影響などが異なります。詳しくは、眼科医などの専門医にご相談ください。
参考情報
厚生労働省「白内障」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/sensory-organ/yt-039.html
厚生労働省「老眼」https://www.mhlw.go.jp/index.html
厚生労働省「斜視」https://www.nms.ac.jp/hosp/section/ophthalmology/guide/outpatient006.html
厚生労働省「眼瞼下垂」https://www.nms-prs.com/outpatient/19/index.html
視覚障害の原因
視覚障害の原因は、先天性のものと後天性のものがあります。
先天性の原因
遺伝子異常
妊娠・出産時の合併症
先天性感染症
後天性の原因
事故やけが
糖尿病
高血圧
緑内障
網膜剥離
白内障
視覚障害の原因によっては、治療や予防が可能 なものもあります。詳しくは、眼科医などの専門医にご相談ください。
参考情報
厚生労働省「先天性視覚障害」https://www.mhlw.go.jp/index.html
厚生労働省「後天性視覚障害」https://www.mhlw.go.jp/index.html
視覚障害の診断と治療
視覚障害の診断は、眼科医による診察と検査によって行われます。検査には、視力検査、眼底検査、視野検査などがあります。
治療法は、視覚障害の種類や原因によって異なります。主な治療法としては、以下のものがあります。
眼鏡やコンタクトレンズ:視力矯正
手術:白内障、緑内障、網膜剥離など
レーザー治療:糖尿病網膜症など
薬物療法:加齢黄斑変性など
視覚リハビリテーション:残存視機能の活用、日常生活動作訓練
視覚障害は、完全に治癒できるものもありますが、治療によって視機能を改善したり、日常生活での支障を軽減したりすることが可能です。
参考情報
厚生労働省「視覚障害の診断と治療」https://www.mhlw.go.jp/index.html
日本眼科医会「視力矯正」https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5516433/
日本眼科医会「白内障手術」https://www.msdmanuals.cn/home/eye-disorders/cataract/cataract
日本眼科医会「緑内障治療」https://www.gankaikai.or.jp/
日本眼科医会「網膜剥離治療」https://m.jmt-net.com/medical/news/2925.html
日本眼科医会「糖尿病網膜症治療」https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4268837/
日本視覚障害者協議会「視覚リハビリテーション」https://www.jarvi.org/
視覚障害者の日常生活
視覚障害者は、さまざまな工夫や支援グッズを活用しながら、日常生活を送っています。以下は、視覚障害者の日常生活における主な課題と、それを克服するための工夫や支援グッズの例です。
課題
移動:白杖や盲導犬、音声案内システムなどを利用する。
情報収集:点字、音声読み上げソフト、拡大読書機などを利用する。
コミュニケーション:点字や音声通話、手話などを利用する。
家事:音声付き家電や点字シールなどを利用する。
仕事:パソコンのスクリーンリーダーや音声認識ソフトなどを利用する。
余暇:音声ガイド付きの観光施設やイベントに参加する。
工夫や支援グッズの例
移動:白杖、盲導犬、音声案内システム、GPSナビゲーションシステム、スマートグラス
情報収集:点字、音声読み上げソフト、拡大読書機、点字ディスプレイ、点字プリンター
コミュニケーション:点字、音声通話、手話、筆談、コミュニケーションボード
家事:音声付き家電、点字シール、段差表示マット、滑り止めマット、磁石付き食器
仕事:パソコンのスクリーンリーダー、音声認識ソフト、点字キーボード、点字ディスプレイ、拡大読書機
余暇:音声ガイド付きの観光施設やイベント、スポーツ用品、音楽鑑賞、読書
視覚障害者であっても、さまざまな工夫や支援グッズを活用することで、自立した生活を送ることが可能です。
参考情報
厚生労働省「視覚障害者の日常生活支援」https://www.mhlw.go.jp/index.html
全国盲学校連合会「盲学校について」http://www.chinese.cn/
日本盲導犬協会「盲導犬について」https://www.moudouken.net/
社会における視覚障害者
視覚障害者は、社会の一員として、さまざまな活動に参加しています。しかし、依然として、視覚障害者に対する理解や配慮が不足している面もあります。視覚障害者が社会で活躍するためには、以下のような取り組みが重要です。
バリアフリー環境の整備:公共施設や交通機関、商業施設などをバリアフリー化し、視覚障害者が安心して利用できるようにする。
情報保障:視覚障害者が必要な情報を、点字や音声など、さまざまな形式で提供する。
教育機会の確保:視覚障害者が、就学や就職、生涯学習などの機会を得られるようにする。
雇用機会の拡大:視覚障害者の能力や経験を活かせる雇用機会を拡大する。
理解と啓発:視覚障害に関する理解を深め、偏見や差別をなくすための啓発活動を行う。
視覚障害者と健常者が互いに理解し合い、協力することで、誰もが安心して暮らせる社会を実現することが重要です。
参考情報
厚生労働省「障害者総合支援法」https://www.mhlw.go.jp/index.html
まとめ
視覚障害は、さまざまな種類と程度があり、それぞれの特性に応じた理解と対応が必要です。視覚障害者には、日常生活や社会参加において、さまざまな課題があります。これらの課題を克服するためには、バリアフリー環境の整備、情報保障、教育機会の確保、雇用機会の拡大、理解と啓発など、さまざまな取り組みが必要です。視覚障害者と健常者が互いに理解し合い、協力することで、誰もが安心して暮らせる社会を実現することが重要です。
情報更新時期: 2024年6月
4.2 健常者との違い
視覚障害者と健常者には、情報収集、移動、情報アクセス、コミュニケーション、日常生活、教育・学習など様々な側面において違いがあります。これらの違いを理解することは、視覚障害者への適切なサポートや対応、そして共生社会の実現に不可欠です。
情報収集
視覚障害者: 視覚情報が制限されているため、主に聴覚、触覚、嗅覚などの情報に頼ります。音声を聞き取る力、周囲の物体を触って形状や素材を把握する力、匂いで状況を判断する力などが発達します。
情報源:
視覚障害者の情報収集: https://heart-net.nhk.or.jp/heart/index.html
健常者: 視覚を主要な情報源とし、物の位置、形、色などを視覚的に認識することで、日常生活や仕事に役立てています。
移動
視覚障害者: 白杖、盲導犬、音声案内システムなどを活用して周囲の状況を把握しながら移動します。障害物を避け、安全なルートを選択するための判断力と、周囲の情報を音や触覚で瞬時に処理する能力が求められます。
情報源:
白杖の種類と選び方: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%9D%96
盲導犬: https://www.moudouken.net/
音声案内システム: https://kartatech.zendesk.com/hc/en-us/articles/212157005-Karta-GPS-doesn-t-speak-Street-Names
健常者: 視覚によって障害物や道のりを確認し、自由に移動することができます。視覚情報を基に方向感覚を維持し、目的地に向かいます。
情報アクセス
視覚障害者: 音声読み上げソフト、点字、拡大鏡などを活用して情報にアクセスします。インターネットの情報も、音声読み上げ機能や点字ディスプレイ、スクリーンリーダーなどの補助技術を用いて取得します。
情報源:
音声読み上げソフト: https://www.softbank.jp/sbnews/entry/20220801_02
点字: http://nichimou.org/all/news/other/191225-jouhou-3/
拡大鏡: https://chiangrai.prd.go.th/th/content/category/detail/id/9/iid/247801
健常者: 視覚的に情報を読み取ることができるため、紙媒体やデジタルスクリーン上の文字や画像を直接認識することができます。
コミュニケーション
視覚障害者: 音声や触覚を利用したコミュニケーションが中心となります。点字による書面でのやり取りや音声通話などが一般的です。また、表情やジェスチャーなどの非言語的なコミュニケーションが難しい場合が多いため、言葉による説明を丁寧に行うことが重要となります。
情報源:
視覚障害者とコミュニケーションを取る際のポイント:https://www.pref.chiba.lg.jp/shoufuku/shougai-kurashi/jouhouhoshou/guideline/1-01.html
点字コミュニケーション: http://nichimou.org/all/news/other/191225-jouhou-3/
健常者: 視覚を通じた非言語的なコミュニケーションも重要です。表情や身振り手振りなどを含めたコミュニケーションが可能であり、視覚情報を補完的に活用します。
日常生活
視覚障害者: 視覚に頼らず日常生活を送るための工夫が必要です。例えば、物の配置を決めて一貫させる、音声案内を活用する、触覚でわかるラベルをつけるなど、様々な工夫が求められます。
情報源:
視覚障害者の日常生活: https://heart-net.nhk.or.jp/heart/voice/category/1/index.html
視覚障害者のための住宅改修: https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/news/domestic/00188/
健常者: 視覚情報をもとに日常生活を送ります。物の配置やラベルは視覚的に確認できるため、視覚以外の感覚を補助的に使用することが少ないです。
教育・学習
視覚障害者: 点字や音声教材、触覚教材などを活用して学習します。特別支援学校やインクルーシブ教育の場において、個々のペースや特性に合わせた指導が不可欠です。
情報源:
視覚障害者の教育: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/mext_00801.html
特別支援学校: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1406456_00010.htm
インクルーシブ教育:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm
健常者: 視覚教材や書籍、図表などを使用して学習します。視覚的な情報を効率的に活用し、理解を深めることができます。
その他
視覚障害者と健常者には、上記以外にも様々な違いがあります。例えば、時間に対する認識、金銭感覚、自己表現の仕方などにも違いが見られます。これらの違いを理解し、それぞれのニーズに合わせた対応をすることが、視覚障害者が社会の一員として活躍するために重要です。
情報源
視覚障害者情報総合ネットワーク「ハートネット」: https://heart-net.nhk.or.jp/heart/voice/category/1/index.html
一般財団法人日本盲人福祉協会: https://ncwbj.or.jp/ncwbj.html
厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/index.html
この文章は、視覚障害者と健常者の違いを理解するための基本的な情報として提供されています。個々の視覚障害者には様々な特性があり、一概に当てはまらない場合もあります。
視覚障害者と接する際には、個々の特性を尊重し、コミュニケーションを大切にしながら、互いに理解し合い、協力していくことが大切です。
情報更新時期: 2024年6月
13: (誤解されがちな視覚障害者のリアル:事実に基づく具体的なケース(2))に続く