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5: 「目の見えない世界を理解する:視覚障害者の日常と挑戦(5)」

5: 「目の見えない世界を理解する:視覚障害者の日常と挑戦(4)」続き

目次
14.視覚障がいの理解
14.1 視覚障害の種類と原因
14.2 視覚障害の診断と治療
14.3 リハビリテーションの重要性
15.視覚障害に関する医学
15.1 白内障緑内障
15.2 眼科の進歩
15.3 医療の現状と未来
16.視覚障害の啓発と教育
16.1 啓発活動の重要性
16.2 教育プログラムの実例
16.3 啓発活動の未来
17.視覚障害者のためのボランティア活動
17.1 ボランティア活動の紹介
17.2 ボランティアの役割
17.3 効果的な支援の方法


14. 視覚障がいの理解
14.1 視覚障害の種類と原因


視覚障害は、様々な要因によって引き起こされ、多岐にわたる種類があります。以下に、代表的な視覚障害の種類とその原因について詳しく説明します。


視力障害


視力障害は、物を見る能力が低下する状態で、全盲弱視に分けられます。
全盲:視覚的な情報を全く得られないか、ほとんど得られない状態です。
弱視:視力が低いものの、視覚補助具や文字の拡大などによって視覚情報を活用できることがあります。


視野障害


視野障害は、目を動かさないで見ることのできる範囲が狭くなる状態です。
中心暗転:中心部分が見えない状態です。
求心性視野狭窄:周囲が見えにくくなる状態です。


色覚障害


色覚障害は、色を正しく識別する能力が低下する状態です。
色覚異常:特定の色を認識できないものや、すべての色が見えにくいものがあります。


光覚障害


光覚障害は、光を感じる能力が低下する状態で、明るさの変化に対する適応が難しくなることがあります。
暗順応障害:暗い場所に目が慣れるのが遅い状態です。
明順応障害:明るい場所に目が慣れるのが遅い状態です。


屈折異常


屈折異常は、角膜や水晶体が光を正しく屈折できないために焦点がずれる状態です。
近視:焦点が網膜の手前に合うために遠くのものが見えにくくなります。
遠視:焦点が網膜の後ろに合うために近くのものが見えにくくなります。


視覚障害の原因


視覚障害の原因は多岐にわたります。以下に主要な原因を挙げます。 先天性要因:生まれつき視覚障害を持っている場合で、遺伝的要因や胎児期の発育異常が原因となります。
加齢:年齢を重ねることで、白内障加齢黄斑変性などの視覚障害が発生します。
病気:糖尿病性網膜症や緑内障などの疾患が視覚障害の原因となることがあります。
外傷:目に対する外部からの物理的な損傷も視覚障害を引き起こすことがあります。


視覚障害の対策と支援


視覚障害は、その種類や原因に応じた適切な対策や支援が必要です。視覚補助具の利用や、点字や音声情報の活用など、個々のニーズに応じた支援が重要です。


参考情報
厚生労働省 - 視覚障害
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syougai_404284.html
JISS - 視覚障害
https://www.jeed.go.jp/disability/data/handbook/ca_ls/q2k4vk000001evzl-att/q2k4vk000001ew3i.pdf
日本盲人会連合会:
http://nichimou.org/all/news/other/191225-jouhou-3/


この情報は、2024年5月25日時点のものです。


14.2 視覚障害の診断と治療
1. 症状と診断


視覚障害は、視力や視野の低下によって日常生活に支障をきたす状態です。その症状は様々で、以下のようなものが挙げられます。
視力低下:遠くや近くのものが見えにくい
視野狭窄:目の周りの範囲しか見えない
色覚異常:色が正常に見えない
夜盲症:暗い場所での視力が低下する
光覚過敏:光がまぶしく感じる
視覚障害の診断は、主に以下の検査で行われます。
視力検査:視力表を用いて、裸眼視力と矯正視力を測定します。
視野検査:視野計を用いて、視野の広さや欠損部分を確認します。
眼底検査:眼底カメラで網膜の状態を確認し、黄斑変性網膜剥離などの病変を発見します。
光覚検査:光に対する感受性を測定し、光覚異常を確認します。
これらの検査に加え、必要に応じて、CT検査やMRI検査などの画像検査も行われることがあります。
2. 原因
視覚障害の原因は様々ですが、主なものは以下の通りです。
目の病気:白内障緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症など
生まれつき:先天性緑内障網膜剥離、小眼症など 外傷:事故や打撲による眼球の損傷
脳の病気:脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷など
3. 治療
視覚障害の治療は、原因や症状によって異なりますが、以下のような方法があります。
眼鏡やコンタクトレンズ:屈折異常による視覚障害(近視、遠視、乱視)を矯正します。
薬物療法緑内障や糖尿病性網膜症など、薬物で治療できる病気には、点眼薬や内服薬が使用されます。
手術:白内障網膜剥離など、手術で治療できる病気には、外科手術が行われます。
レーザー治療:緑内障や糖尿病性網膜症など、レーザー治療で治療できる病気には、レーザー光線を用いた治療が行われます。
リハビリテーション:残存視力やその他の感覚を最大限に活用するための訓練を行います。白杖の使い方や点字の習得などが含まれます。
4. 生活支援
視覚障害者には、日常生活を自立するための様々な支援制度やサービスがあります。主なものは以下の通りです。
身体障害者手帳:視力や視野の障害の程度に応じて、1級から4級までの等級が認定されます。手帳の取得により、様々な優遇措置を受けることができます。
視覚障害者総合支援法に基づく支援:視覚障害者の自立と社会参加を促進するための様々な支援が行われます。具体的には、以下のようなものがあります。
日常生活自立支援サービス:点字の指導、盲導犬訓練、移動訓練などのサービスがあります。
就労支援サービス:就労に関する相談や、職場適応訓練などのサービスがあります。
情報提供サービス:点字図書や音声図書の貸出、情報保障機器の貸与などのサービスがあります。
民間団体による支援:視覚障害者向けの様々な支援活動を行っている民間団体があります。
5. 情報源
視覚障害に関する情報は、以下の機関や団体から入手することができます。
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/index.html
全国視覚障害者協議会:
https://zenshikyou.net/
日本アイヘルス協会:
https://jahi.jp/
公益社団法人日本ライトハウス
https://www.lighthouse.or.jp/


14.3 視覚障害リハビリテーション
 視覚障害は、人々の生活に大きな影響を与え、日常生活動作や社会参加に困難を引き起こす可能性があります。しかし、適切なリハビリテーションを受けることで、視覚障害者の方々は残存視力や他の感覚を最大限に活かし、自立した生活を送ることが可能になります。
リハビリテーションの重要性
視覚障害者のリハビリテーションは、以下の点において重要です。
日常生活の質(QOL)の向上: リハビリテーションを通して、視覚障害者の方々は日常生活動作や社会参加のスキルを習得し、より自立した生活を送ることができます。これにより、QOLの向上につながります。
身体機能の向上: リハビリテーションプログラムには、筋力トレーニングやストレッチなどの運動療法が含まれており、身体機能の向上に役立ちます。
心理的なサポート: 視覚障害は、精神的なストレスや不安を引き起こす可能性があります。リハビリテーションでは、カウンセリングや心理療法を通して、心理的なサポートを提供します。
社会的つながりの強化: グループリハビリテーションなどのプログラムを通して、視覚障害者同士が交流し、社会的つながりを強化することができます。
リハビリテーションのプログラム
視覚障害者のリハビリテーションプログラムは、個々のニーズに合わせて構成されますが、一般的には以下のような内容が含まれます。
日常生活動作(ADL)訓練: 食事、排泄、入浴、更衣、移動などの基本的な日常生活動作を訓練します。
手段的日常生活動作(IADL)訓練: 料理、買い物、掃除、洗濯などの手段的な日常生活動作を訓練します。
視覚補助具の訓練: 白杖、拡大鏡点字など、視覚障害者向けの補助具の使い方を訓練します。
点字訓練: 点字の読み書きを訓練します。
音声ガイド付き機器の訓練: 音声ガイド付きのスマートフォンやパソコンなどの機器の使い方を訓練します。
歩行訓練: 白杖歩行や盲導犬歩行などの歩行方法を訓練します。
コミュニケーション訓練: 視覚障害者同士や健常者とのコミュニケーション方法を訓練します。
心理療法: 視覚障害による心理的なストレスや不安に対処するためのサポートを提供します。
リハビリテーションの開始時期と継続 視覚障害者のリハビリテーションは、できるだけ早期に開始することが重要です。視覚障害の進行を遅らせるためには、早期の介入が効果的です。また、視覚障害者の方々が日々の生活で直面する課題に対処するために、定期的な評価と適応が必要です。
まとめ
視覚障害者のリハビリテーションは、個々のニーズに応じた多角的なアプローチを取り入れ、日常生活の質を高めることを目指しています。適切なリハビリテーションを通じて、視覚障害者の方々はより自立し、充実した生活を送ることが可能となります。
参考情報
視覚障害リハビリテーション協会: 
https://www.jarvi.org/category/from_jarvi/
国立身体障害者リハビリテーションセンター
http://www.rehab.go.jp/
厚生労働省 視覚障害者総合支援法: 
https://www.mhlw.go.jp/index.html


15. 視覚障害に関する医学


15.1 白内障緑内障


白内障緑内障は、高齢者を中心に多くの人が罹患する代表的な視覚障害です。どちらも進行性の病気であり、早期発見と適切な治療が重要です。この文書では、白内障緑内障のそれぞれについて、概要、症状、治療法、併発症、最新情報などを詳しく解説します。


白内障


概要
白内障は、目の中のレンズである水晶体が白く濁る病気です。水晶体は本来、透明で光を屈折させて網膜に焦点を結ぶ役割を担っていますが、白内障になると光を散乱させてしまい、視界がぼやけたり、かすんだり、まぶしく感じたりするようになります。


主な原因
加齢: 最も一般的な原因です。年齢とともに水晶体の老化が進み、白内障のリスクが高くなります。
糖尿病: 糖尿病の合併症として白内障を発症するケースがあります。
紫外線: 紫外線による水晶体のダメージも白内障の原因となります。
アトピー性皮膚炎: アトピー性皮膚炎患者は、白内障を発症しやすいことがわかっています。
外傷: 目の強い外傷も白内障の原因となります。
ステロイド薬: 長期間ステロイド薬を使用すると、白内障のリスクが高くなります。
症状
視界がぼやける
かすみ目
光がまぶしい
夜間の視力低下
色彩感覚の変化
二重像


治療法
 白内障は進行性の病気であり、自然治癒はしません。しかし、手術によって濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを挿入することで、視力の回復が可能です。手術は比較的安全であり、日帰り手術も一般的になっています。


最新情報


近年、白内障手術の技術は進歩しており、より安全で効果的な手術が可能になっています。また、人工眼内レンズの種類も豊富になり、患者さんのニーズに合ったレンズを選択することができます。


参考情報


https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/sensory-organ/yt-039.html


https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=48


緑内障


概要


緑内障は、眼圧の上昇によって視神経がダメージを受け、視野が徐々に狭くなる病気です。視神経は脳と目を繋ぐ神経であり、ダメージを受けると視野欠損や視力低下を引き起こします。緑内障は進行性の病気であり、失明に至る可能性もあります。


主な原因
眼圧の上昇: 眼圧が正常よりも高くなることが緑内障の主な原因です。
視神経の脆弱性: 遺伝的な要因や加齢などによって、視神経が眼圧に対して弱くなり、緑内障を発症しやすくなることがあります。
血管障害: 糖尿病や高血圧などの血管障害が、視神経の血流を阻害し、緑内障を引き起こすことがあります。
症状
視野欠損 (特に、鼻側や上側の視野)
視力低下
トンネル視 (視野が狭くなり、まるで筒を通して見ているような感覚)
眼痛
頭痛


治療法


緑内障の治療は、主に眼圧を下げることを目的とし、点眼薬、レーザー治療、手術などが行われます。
点眼薬: 眼圧を下げるための薬剤を点眼します。
レーザー治療: 房水の流出を促すために行います。
手術: 点眼薬やレーザー治療で十分な効果が得られない場合に行われます。手術の種類には、線維柱帯切開術、濾過手術、チューブシャント手術などがあります。


最新情報


近年、緑内障治療の薬剤や手術法の開発が進んでいます。また、緑内障の早期発見と診断のための検査機器も開発されています。


参考情報


https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000529041.pdf
 https://www.gankaikai.or.jp/health/49/index.html


併発と同時手術


白内障緑内障が同時に発症した場合、両方の病気に対応する手術が行われることがあります。具体的な手術方法は、緑内障のタイプによって異なりますが、代表的な例は以下の通りです。


1. 白内障手術と線維柱帯切開術の同時手術


線維柱帯切開術は、緑内障の中でも最も一般的な手術法の一つです。目の中の房水の流れを改善することで、眼圧を下げる効果があります。白内障手術と同時に行うことで、1回の手術で両方の病気を治療することができます。


2. 白内障手術と濾過手術の同時手術


濾過手術は、線維柱帯切開術よりも効果の高い手術法ですが、手術時間も長く、合併症のリスクも高くなります。白内障手術と同時に行うことで、手術時間を短縮し、合併症のリスクを減らすことができます。


3. 白内障手術とチューブシャント手術の同時手術


チューブシャント手術は、濾過手術の効果が不十分な場合に行われる手術法です。目の中にチューブを挿入することで、房水を直接目の外に排出します。白内障手術と同時に行うことで、1回の手術で両方の病気を治療することができます。


手術の選択


白内障緑内障の同時手術を行うかどうか、またどのような手術方法を選択するかは、患者さんの目の状態や緑内障のタイプ、全身状態などを総合的に判断して決定されます。


手術後の注意点


白内障緑内障の同時手術を受けた後は、眼の状態を安定させるために、定期的な眼科検診を受けることが大切です。また、日常生活においても、目を酷使したり、強い紫外線にさらしたりすることを避けるなど、目のケアをしっかりと行う必要があります。


最新情報


近年、白内障緑内障の同時手術の技術は進歩しており、より安全で効果的な手術が可能になっています。また、新しい手術法や治療法も開発されており、今後も白内障緑内障の治療はさらに進歩していくことが期待されています。


参考情報


https://senshinkai-clinic.jp/en/
https://senshinkai-clinic.jp/cataract/glaucoma/


https://kawagoe-ganka.com/2024/01/18/


その他
 白内障緑内障は、どちらも早期発見と治療が重要です。定期的な眼科検診を受け、自分の目の健康状態を知ることが大切です。
この文書は、2024年5月25日時点の情報に基づいています。


15.2 眼科医学の進歩


近年、眼科医療は技術革新と研究の進展により目覚ましい進歩を遂げています。本記事では、最新の治療法と研究動向を網羅的に紹介します。
再生医療:iPS細胞による視細胞再生
iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、あらゆる種類の細胞に分化できる万能細胞として注目を集めています。眼科領域においても、iPS細胞を用いた再生医療は大きな可能性を秘めており、以下のような疾患の治療法開発に期待されています。
加齢黄斑変性:網膜色素上皮細胞の移植による治療法が研究されています。臨床試験では一定の効果が示されており、今後の実用化が期待されています。
https://www.amed.go.jp/news/release_20170316.html
網膜光受容細胞脱落症:網膜神経細胞の再生には課題が残されていますが、iPS細胞を用いた網膜神経細胞移植の研究が活発に推進されています。将来的には、光受容細胞脱落症を含む様々な網膜疾患の治療に応用される可能性を秘めています。
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/other/pdf/perspective_51_6_502.pdf
角膜上皮再生:失明の危機を救う技術
角膜は、目の前面にある透明な組織で、光を屈折させて網膜に届ける役割を担っています。角膜が傷ついたり濁ったりすると、視力が大きく低下してしまうことがあります。角膜上皮再生技術は、このような角膜障害による失明の危機を救う革新的な技術です。
iPS細胞由来角膜上皮細胞移植:iPS細胞から作製した角膜上皮細胞を移植する手術が成功しており、角膜の混濁や損傷による視覚障害の治療に大きな進歩をもたらしています。
https://cornea.gr.jp/info/%E8%A7%92%E8%86%9C%E7%96%BE%E6%82%A3%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0-3/ 培養角膜シート:培養した角膜上皮細胞をシート状にした「培養角膜シート」も開発されており、角膜移植の新たな選択肢として期待されています。
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/12/dl/s1211-12j.pdf
補償光学と診断機器:見え方の質を高める革新
補償光学は、眼鏡やコンタクトレンズなどの光学機器を用いて、人の目の見え方の質を評価・改善する技術です。白内障術後の視機能改善や、加齢に伴う視機能低下の回復など、幅広い応用が期待されています。
ウェーブフロント収差測定:従来の視力検査では測定できなかった、目の光学的なゆがみ(ウェーブフロント収差)を測定する技術です。この技術により、より精密な眼鏡やコンタクトレンズを作製することが可能となり、見え方の質を大幅に向上させることができます。
https://www.konicaminolta.com/global-en/newsroom/2024/0122-01-01.html
多焦点眼内レンズ:近距離と遠距離の両方を同時に見ることができる人工レンズです。白内障手術後の患者に多く用いられ、眼鏡なしで快適な視力を提供しています。
https://miyazakiganka.net/blog/blog-doctor/809/
光干渉断層像解析(OCT):網膜や角膜などの微細な構造を高精度に観察できる検査機器です。従来の眼底検査では見えなかった病変を発見することができ、早期診断・早期治療に役立っています。
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20220921/pdf/20220921.pdf


神経眼科疾患の治療:新たな薬剤と治療法
緑内障
緑内障は、眼圧上昇が視神経を損傷し、視野欠損や視力低下を引き起こす疾患です。近年、緑内障治療は以下のような点で進歩しています。
低眼圧治療薬の開発:従来の点眼薬や内服薬に加え、より効果的で安全性の高い低眼圧治療薬が開発されています。近年では、一度点眼するだけで数週間効果が持続する持続型点眼薬も登場しており、患者さんの負担軽減に貢献しています。
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000529041.pdf レーザー治療・手術の進歩:レーザー治療や手術の技術も進歩しており、より精密で安全な治療が可能になっています。近年では、微小切開緑内障手術(MICS)と呼ばれる、従来の手術よりも傷口が小さく、回復が早い手術法も普及しています。
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000529041.pdf
神経保護・再生療法の研究:緑内障の原因となる視神経細胞の保護や再生を目指す研究も活発に推進されています。将来的には、緑内障を根本から治す治療法の開発が期待されています。
http://www.ophthalmol.kuhp.kyoto-u.ac.jp/research/neuroprotection.html
糖尿病網膜症
糖尿病網膜症は、糖尿病によって網膜の血管が障害され、視力低下や失明に至る疾患です。近年、糖尿病網膜症治療は以下のような点で進歩しています。
レーザー治療の進歩:網膜の異常な血管をレーザーで焼却することで、網膜症の進行を抑制するレーザー治療が広く行われています。近年では、より精密で効果的なレーザー治療法も開発されています。
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD013775.pub2/ja
抗VEGF薬の登場:近年、網膜の血管新生を抑制する抗VEGF薬が開発され、糖尿病網膜症の治療に大きな進歩をもたらしました。抗VEGF薬は、レーザー治療よりも効果的で、視力改善効果も期待できます。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-061.html
網膜硝子体手術の進歩:網膜症が進行し、網膜剥離などの重篤な状態になった場合には、網膜硝子体手術が必要となります。近年では、より安全で効果的な網膜硝子体手術法も開発されています。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-061.html
その他の神経眼科疾患
緑内障や糖尿病網膜症以外にも、以下のような神経眼科疾患の治療法が開発されています。 視神経炎:ステロイド剤や免疫抑制剤などの薬物療法に加え、近年では視神経細胞の再生を目指す研究も活発に推進されています。
https://www.mhlw.go.jp/content/001137706.pdf
神経症:遺伝性視神経症に対する治療法は限られていますが、近年ではiPS細胞を用いた再生医療の研究も進められています。
外眼筋麻痺:原因疾患によっては、手術による治療が必要となります。近年では、ロボット支援手術などの minimally invasive な手術法も開発されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jorthoptic1977/19/0/19_0_32/_pdf/-char/ja
まとめ
近年、眼科医療は技術革新と研究の進展により目覚ましい進歩を遂げています。神経眼科疾患の治療においても、新たな薬剤や治療法が続々と開発されており、患者さんのQOL(生活の質)の向上に大きく貢献しています。今後も更なる進歩が期待されます。
情報源
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/index.html
国立長寿医療研究センター
https://www.ncgg.go.jp/english/
日本眼科学会:
https://www.nichigan.or.jp/
注意事項
上記の情報は、2024年5月25日時点のものであり、今後変更される可能性もありますので、随時インターネットなどで最新情報をご確認ください。


15.3 医療の現状と未来


近年、眼科医療は技術革新とデジタル化の進展により大きな変革を遂げています。本稿では、視覚障害に関する医学の現状と未来について、以下の内容を網羅的に紹介します。
現在の眼科医療の現状
人工知能(AI)の導入
テレヘルスと遠隔医療
光学コヒーレンスモグラフィー(
OCT)の進化
眼科医療の未来
デジタル手術室
再生医療
データ駆動型医療
現在の眼科医療の現状
人工知能(AI)の導入
AIは眼科診療において、診断支援、治療計画の個別化、医療データ分析など、様々な役割を果たし始めています。特に、糖尿病性網膜症や加齢黄斑変性AMD)のスクリーニングにおいては、AIによる大規模なデータ解析が、病気のリスクを高い精度で予測し、早期診断・早期治療に大きく貢献しています。 具体的には、AI搭載の眼底カメラを用いることで、医師による眼底検査よりも効率的に網膜の異常を検出することができます。また、AIは患者の年齢、性別、病歴などの情報を考慮し、個々の患者に最適な治療計画を提案することも可能です。さらに、AIによる医療データ分析は、新たな治療法の開発や、既存の治療法の有効性評価にも役立てられています。


参考情報:
AIを用いた眼底画像解析の現状と将来展望:
http://www.jsaio.jp/
糖尿病性網膜症の診断における人工知能の役割:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11472078/
テレヘルスと遠隔医療
コロナ禍の影響もあり、テレヘルスと遠隔医療の重要性が一層高まっています。従来、眼科診療は対面での診察が必須でしたが、近年ではオンライン診療や遠隔モニタリングシステムの導入が進んでいます。
オンライン診療では、患者は自宅にいながら医師と相談・診察を受けることができ、移動時間や交通費の負担を軽減できます。また、遠隔モニタリングシステムを用いることで、患者は自宅で定期的に眼の状態を測定し、そのデータを医師と共有することができます。これにより、医師は患者の眼の状態を継続的に把握し、必要に応じて適切な介入を行うことができます。
特に、糖尿病性網膜症や緑内障などの慢性疾患患者にとって、テレヘルスと遠隔医療は大きなメリットをもたらします。これらの疾患は定期的な経過観察が必要ですが、従来の対面診療では患者の負担が大きかったのです。テレヘルスと遠隔医療を活用することで、患者の負担を軽減し、病状の悪化を防ぐことができます。


参考情報:
眼科における遠隔医療の現状と課題:
https://www.iyama-eyeclinic.com/online-medical.php
テレヘルスと遠隔医療の今後:
https://telemedical.jp/focus/telehealth-in-japan.html
光学コヒーレンスモグラフィー(OCT)の進化
OCTは、光干渉断層像化技術を用いて、非侵襲的に眼の内部構造を高解像度で観察する検査方法です。従来の眼底検査では網膜の表面しか観察できませんでしたが、OCTを用いることで、網膜、視神経、硝子体などの内部構造を詳細に観察することができます。 近年では、OCT装置の性能向上により、より高解像度でリアルタイムな画像取得が可能になっています。また、OCTとAIを組み合わせることで、網膜の異常を自動的に検出するシステムも開発されています。
OCTは、糖尿病性網膜症、緑内障加齢黄斑変性などの診断に広く用いられています。また、近年では、OCTを用いた手術支援システムも開発されており、手術の精度と安全性を向上させる効果が期待されています。


参考情報:
光学コヒーレンスモグラフィー(OCT):
https://opg.optica.org/boe/abstract.cfm?uri=boe-6-12-4951
OCTを用いた眼科診断の進歩:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36751306/
眼科医療の未来:デジタル手術室


デジタル技術の進展により、手術室での診断データの活用がますます高度化しています。手術前の診断データをリアルタイムで手術室に取り入れ、手術中の意思決定を支援するシステムが開発されています。これにより、手術の精度と安全性が向上するとともに、手術後の患者ケアも効率化されることが期待されています。
具体的には、以下の様な機能が実現されています。
手術前の診断画像や患者の病歴情報などを3Dモデルで可視化することで、執刀医は患者の眼の状態をより詳細に把握することができます。
手術中に取得した画像や動画をリアルタイムで共有することで、複数の医師が連携して手術を行うことができます。
AIを用いて手術中の画像を分析することで、異常を早期に検出したり、最適な手術方法を提案したりすることができます。
デジタル手術室の導入により、以下のようなメリットが期待できます。
手術の精度と安全性の向上
手術時間の短縮
患者の負担軽減
医療従事者の負担軽減
デジタル手術室は、まだ発展途上ですが、今後ますます普及していくことが予想されます。


参考情報:
デジタル手術室の現状と未来:
https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/news/16/041110993/
AIを活用した手術支援システム:
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2023/0619/index.html
再生医療 再生医療は、傷ついた組織や器官を再生する医療です。近年、iPS細胞を用いた再生医療が眼科分野でも注目されています。
iPS細胞は、人の皮膚や血液などの細胞から人工的に作製された万能細胞です。このiPS細胞を用いることで、網膜色素上皮細胞や視神経細胞などの眼の細胞を再生することが可能になります。
iPS細胞を用いた再生医療は、以下のような疾患の治療に期待されています。
加齢黄斑変性
網膜色素性網膜炎
緑内障
神経症
iPS細胞を用いた再生医療は、まだ臨床試験の段階ですが、今後数年以内に実用化されることが期待されています。


参考情報:
iPS細胞を用いた網膜再生医療の進歩:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35523544/
データ駆動型医療
ビッグデータとAIを活用した医療は、眼科分野でも進展しています。患者の遺伝情報や病歴などのデータを分析することで、個々の患者に最適な治療法を提案することができます。
データ駆動型医療により、以下のようなメリットが期待できます。
治療効果の向上
副作用の軽減
医療費の削減
データ駆動型医療は、まだ発展途上ですが、今後ますます重要性を増していくことが予想されます。
まとめ
眼科医療は、技術革新とデジタル化の進展により、大きく変化しています。デジタル手術室、再生医療、データ駆動型医療などの新しい技術が開発され、患者のQOL向上と治療成果の向上に大きく貢献しています。今後も、新しい技術と治療法が次々と登場することで、より高度な医療が提供されることが期待されます。


16. 視覚障害の啓発と教育
16.1啓発活動の重要性


視覚障害に対する啓発活動は、社会全体の理解と支援を深めるために極めて重要です。視覚障害者への偏見や誤解を解消し、共生社会の実現に向けて、様々な取り組みが進められています。


社会的理解の促進


視覚障害者に対する偏見や誤解は、社会的な孤立や差別につながる可能性があります。正しい知識を広めることで、視覚障害者に対する理解と共感を促進し、誰もが安心して暮らせる社会を実現することができます。


教育機関での取り組み
 学校や大学では、視覚障害に関する授業や講演会、ワークショップを開催することで、学生に視覚障害についての理解を深めることができます。また、視覚障害者自身が講師として招かれることで、より具体的な体験談を聞くことができ、より深い理解につながります。


参考情報
文部科学省視覚障害等のある児童生徒のための教育支援マニュアル」
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2014/06/13/1340247_06.pdf
国立特別支援教育総合研究所「視覚障害等のある児童生徒の学習指導要領解説」
https://www.mext.go.jp/content/20210908_mxt-tokubetu01-100002983_1.pdf


企業と連携した啓発活動


企業は、視覚障害者の雇用促進や、職場環境のバリアフリー化を推進することで、社会的な貢献を果たすことができます。また、視覚障害者向けの商品やサービスを開発・提供することで、視覚障害者の生活をより豊かにすることができます。


参考情報
厚生労働省障害者雇用促進法
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/03.html
ダイバーシティ推進フォーラム「障害者雇用に関する情報ポータルサイト
https://www.mhlw.go.jp/english/


公共キャンペーンとイベント


公共キャンペーンやイベントは、多くの人々に視覚障害について知ってもらう効果的な手段です。視覚障害者支援団体や自治体などが主催するイベントでは、体験型プログラムや情報提供ブースなどが設けられ、参加者は視覚障害について学ぶことができます。


参考情報
全国盲ろう者協会「全国盲ろう者大会」
https://www.jdba.or.jp/news2/index.php/category/taikai
日本ライトハウス白杖の日キャンペーン」
https://flights.ana.co.jp/en-us/flights-domestic-japan
啓発活動の課題と展望
 近年、視覚障害に対する理解は深まりつつありますが、依然として偏見や誤解が残っているのが現状です。また、視覚障害者自身が社会参加する上で、様々な課題が存在します。
今後は、より効果的な啓発活動や、視覚障害者の社会参加を促進するための制度や環境整備が求められます。また、個々の視覚障害者のニーズに合わせた支援体制の構築も重要です。


参考情報
内閣府「障害者白書」
https://www.kantei.go.jp/
国土交通省バリアフリー白書」
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/barrierfree/index.html
情報更新時期
2024年5月25日時点


16.2 視覚障害教育プログラムの実例


視覚障害者の教育プログラムは、多様な方法とアプローチで展開されており、それぞれのプログラムは異なるニーズに対応しています。以下に、いくつかの実例を紹介します。


1. JICAの高校生国際協力・実体験プログラム


概要


JICAは、高校生を対象に、視覚障害者を含む国際協力の現場を体験するプログラムを実施しています。このプログラムでは、講義やワークショップ、研修員との交流を通じて、視覚障害者が直面する課題や支援の現状について深く理解することができます。また、異文化理解を深め、将来的な国際協力活動への関心を高めることを目的としています。


プログラム内容


視覚障害者の日常生活や社会参加に関する講義
視覚障害者支援の現場見学
視覚障害者との交流
研修員同士のディスカッション
異文化理解に関するワークショップ


プログラムの成果
視覚障害者に対する理解と共感の促進
国際協力に対する関心の向上
異文化理解の深まり
コミュニケーション能力の向上


参考情報
JICA 高校生国際協力・実体験プログラム: 
https://www.jica.go.jp/english/
視覚障害者と国際協力: 
https://www8.cao.go.jp/shougai/un/kenri_jouyaku.html


2. 日本視覚障害者団体連合(Nichimou)のプログラム


概要
 日本視覚障害者団体連合(Nichimou)は、視覚障害者の自立と社会参加を支援するための教育プログラムを多数実施しています。これには、視覚障害者が必要とする技術やスキルを学ぶための訓練や、公共の理解を深めるための啓発活動が含まれます。視覚障害者自身が講師となり、視覚障害の経験や対応方法を伝えることで、一般の人々の理解を促進しています。


主なプログラム
点字講習
白杖歩行訓練
情報機器利用訓練
ガイドヘルパー利用訓練
視覚障害に関する講演会
視覚障害者向けのイベント


プログラムの成果
視覚障害者の自立と社会参加の促進
視覚障害者に対する理解と共感の促進
視覚障害者と健常者との交流促進
バリアフリー社会の実現


参考情報
日本視覚障害者団体連合: 
https://www.naiiv.net/institution/institution-598/
視覚障害者の自立と社会参加: 
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/07/dl/s0708-15a.pdf


3. 学校教育でのプログラム


概要


視覚障害についての教育は、学校でも積極的に行われています。特に、小学校や中学校では、視覚障害者が直面する日常生活の困難や、それを克服するための技術について学ぶ機会が提供されています。例えば、視覚障害者の生活体験をシミュレーションする授業や、点字の学習などが実施されています。これにより、児童生徒は視覚障害者に対する理解と共感を深めます。


具体的な取り組み
視覚障害者の生活体験をシミュレーションする授業
点字の学習
視覚障害者との交流
視覚障害に関する図書や教材の活用
視覚障害に関する講演会やイベント


取り組みの成果
視覚障害者に対する理解と共感の促進
差別や偏見の解消
視覚障害者への思いやりの醸成
バリアフリー社会の実現に向けた意識の高揚


参考情報
文部科学省 特別支援教育
https://www.mext.go.jp/a_menu/01_m.htm
視覚障害児教育: 
https://onoderashingo-zaidan.or.jp/pdf/article/cont02/003.pdf


4. その他のプログラム 上記以外にも、視覚障害者の教育プログラムは多数存在します。例えば、大学や民間団体が実施するプログラム、オンラインで受講できるプログラムなどがあります。


まとめ


視覚障害者の教育プログラムは、多様な方法とアプローチで展開されており、それぞれのプログラムは異なるニーズに対応しています。JICAの国際協力プログラムや、日本視覚障害者団体連合の活動、学校教育での取り組みなど、多くの実例が存在します。これらのプログラムを通じて、視覚障害者の自立と社会参加を支援し、社会全体の理解と共感を深めることが重要です。


16.3 未来への展望


視覚障害に対する啓発活動は、社会の理解と支援を深め、視覚障害者が自立して生活できる環境を整備するために不可欠です。近年、技術革新や社会意識の変化により、啓発活動の重要性と多様性がますます高まっています。本稿では、視覚障害啓発活動の未来について、以下の4つのポイントを中心に詳細に考察します。
デジタル技術の活用
教育カリキュラムの拡充
国際協力と連携の強化
未来展望


1. デジタル技術の活用


デジタル技術の進歩は、視覚障害に関する情報をより広範囲に効率的に発信することを可能にしました。具体的には、以下のような取り組みが推進されています。
ソーシャルメディアやオンラインプラットフォームを活用したキャンペーン: 視覚障害者の実情や課題を広く伝え、多くの人々の関心を喚起することができます。
例:
白杖ユーザーの歩行音を疑似体験できるVRアプリ
視覚障害者の日常を題材としたショートムービーの公開
視覚障害者向けのオンラインイベント開催
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術: 視覚障害の体験を仮想的に再現し、健常者に対する理解を深めることができます。
例:
白内障緑内障の視野を疑似体験できるVRシミュレーション
点字を触って学習できるARアプリ
視覚障害者向けのガイド付き音声ナビゲーションシステム
AI(人工知能)の活用: 個々のニーズに合わせた情報提供やサポートが可能になります。
例:
視覚障害者に特化した情報検索システム
音声認識によるコミュニケーション支援ツール
個別学習プランを提案するAIシステム


2. 教育カリキュラムの拡充


学校教育においても、視覚障害に関する教育がより充実しつつあります。
小中学校での啓発教育: 視覚障害に関する正しい理解を育むとともに、共生社会の実現に向けた意識改革を促進することができます。
例:
視覚障害者向けの体験学習プログラム
視覚障害に関する絵本や教材の開発
視覚障害者との交流イベント開催
高等教育機関における専門家育成: 将来的な社会福祉や医療分野での専門家育成に貢献します。
例:
視覚障害教育専攻の設置
視覚障害者支援に関する専門講座の開設
視覚障害者向けのインターンシッププログラム


3. 国際協力と連携の強化


視覚障害に関する啓発活動は、国際的な連携も強化されています。
多国籍のNGOや政府機関による協力: 視覚障害者の権利擁護や支援活動を展開しています。
例:
世界保健機関(WHO)による視覚障害予防プログラム
国際盲人機構(WBU)による視覚障害者向け教育支援
先進国と発展途上国間の技術移転や人材育成支援
国際的な啓発キャンペーン: 視覚障害に関する課題への関心を高め、解決に向けた取り組みを促進することができます。
例:
世界白杖デー(毎年10月15日)
世界視覚障害者デー(毎年10月13日)
国際視覚障害者年(2014年)


4. 未来展望


未来の啓発活動では、更なる技術革新と社会意識の変化により、以下のような可能性が開拓されることが期待されます。
AIによる個別対応: 個々の視覚障害者のニーズや状況に合わせた情報提供や支援が可能になります。
スマートデバイスの普及: 視覚障害者自身が情報を発信しやすくなり、社会参加の機会が増加します。
持続可能な社会の実現: 視覚障害者が社会の一員として活躍できる環境整備が進められます。


情報源
視覚障害啓発週間 
https://jb-news.jp/
JICA(国際協力機構) 
https://www.jica.go.jp/english/
世界保健機関(WHO) 
https://www.who.int/about
国際盲人機構(WBU) 
https://worldblindunion.org/


17. 視覚障害者のためのボランティア活動


17.1 ボランティア活動の紹介


視覚障害者を支援するボランティア活動は、近年ますます注目を集めています。様々な団体や組織が、視覚障害者のニーズに合わせた多様な支援活動を提供しており、参加者も増加しています。
充実したボランティア活動の実例 以下では、代表的なボランティア活動の実例を紹介します。


1. サマーボランティア体験:視覚障害者の生活支援と交流
主催:福井県社会福祉協議会
活動期間:夏休み期間中


内容:
福祉施設でのボランティア体験を通じて、視覚障害者の日常生活支援やコミュニケーションサポートを行う
活動内容は、日常生活の補助、レクリエーション活動の支援など
視覚障害者の自立を支援する重要な役割を担う


参考ページ: 
https://www.f-shakyo.or.jp/


2. 日本視覚障害者団体連合の活動:多彩な支援で社会参加を促進
団体:日本視覚障害者団体連合(Nichimou)
活動内容:
視覚障害者のためのガイドヘルプ
情報提供サービス
文化・スポーツ活動の支援
その他、多岐にわたるボランティア活動
活動の目的: 視覚障害者がより充実した生活を送ることができるよう支援


参考ページ: 
https://www.naiiv.net/institution/institution-598/


3. 日本財団「ぼ活!」:日本最大級のボランティアプラットフォーム
運営:日本財団


サイト: 
https://nihongo-manabo.com/sistema-yaponskogo-obrazovaniya/


特徴:
視覚障害者を含むさまざまなニーズに対応するボランティア情報を提供
視覚障害者支援に関するボランティア活動やセミナー情報が掲載
参加希望者は無料で登録して活動に参加可能


活動内容:
視覚障害者の外出支援
イベントのサポート
技術訓練
その他、多様な支援活動


参考ページ: 
https://nihongo-manabo.com/sistema-yaponskogo-obrazovaniya/


ボランティア活動を通して得られるもの


視覚障害者支援のボランティア活動は、参加者に多くの学びと感動を与えてくれます。
視覚障害者の生活に対する理解を深めることができる
視覚障害者との交流を通じて、コミュニケーション能力を向上させることができる
社会貢献活動を通して、自分自身の成長を実感できる


ボランティア活動への参加方法


視覚障害者支援のボランティア活動に参加するには、以下の方法があります。
各団体のウェブサイトやSNSなどで募集情報をチェックする 地域のボランティアセンターに相談する
インターネット上のボランティア情報サイトを利用する


最新情報の入手方法


視覚障害者支援に関する最新情報は、以下の方法で入手できます。
各団体のウェブサイトやSNSを閲覧する
厚生労働省や関係省庁のウェブサイトを閲覧する
視覚障害者関連のニュースや雑誌を読む


ボランティア活動の注意点


視覚障害者支援のボランティア活動に参加する際には、以下の点に注意が必要です。
視覚障害者に対する理解と尊重を忘れずに
視覚障害者のペースに合わせたサポートを行う
コミュニケーション方法を工夫する
プライバシーに配慮する


まとめ


視覚障害者支援のボランティア活動は、視覚障害者の社会参加と自立を促進し、参加者も多くの学びと感動を得られる貴重な経験となります。関心のある方は、ぜひ積極的に参加を検討してみてはいかがでしょうか。


参考情報
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/index.html
日本財団
https://www.nippon-foundation.or.jp/
日本視覚障害者団体連合:
https://www.naiiv.net/institution/institution-598/


17.2 ボランティアの役割
1. 日常生活支援
食事の準備、掃除、買い物の代行など、基本的な生活支援を行います。
外出時の付き添い、公共交通機関の利用サポート、家事代行など、より幅広い支援も必要とされています。
高齢化に伴う身体機能の低下へのサポートも重要です。
2. 情報アクセス支援
点字図書館でのオーディオブック制作、点字書籍の貸し出し、情報提供サービスの運営などをサポートします。
近年では、音声読み上げソフトやスマートフォンアプリなど、情報へのアクセス方法も多様化しています。ボランティアは、これらのツールを活用した支援も求められています。
インターネット上の情報収集やパソコン操作のサポートも必要です。
3. 移動支援
白杖歩行のサポート、誘導犬の介助、公共交通機関の利用サポートなどを行います。
最近では、GPSを使った誘導システムや音声案内付きの歩行支援器具なども開発されています。ボランティアは、これらの新しい技術を活用した支援も学んでいくことが重要です。 ガイドヘルプ犬の育成・訓練ボランティアも重要な役割を担っています。
4. 社会参加と交流の促進
文化・スポーツイベントの運営、レクリエーション活動の企画・実施、交流イベントの開催などをサポートします。
視覚障害者同士の交流の場を提供することも重要です。
オンラインでの交流イベントや情報共有の場なども必要とされています。
5. 精神的サポート
話し相手となり、相談に乗ることで、視覚障害者の精神的な支えとなります。
視覚障害に関する情報提供や、社会福祉制度の案内なども行います。
近年は、心理カウンセリングやピアサポートなど、専門的な知識や経験に基づいたサポートも求められています。
ボランティア活動に参加する方法
視覚障害者支援ボランティアに関心のある方は、地域の社会福祉協議会やボランティアセンターに問い合わせてください。
各団体では、様々なニーズに合わせたボランティア活動を紹介しています。
事前に研修会やオリエンテーションを実施している団体も多く、安心して活動を始められます。
充実したボランティア活動のために
視覚障害に関する知識や理解を深めることが重要です。
視覚障害者とのコミュニケーション方法を学び、共感を持って接することが大切です。
常に新しい情報や技術を取り入れ、より質の高い支援を提供できるよう努めましょう。
情報源
全国視覚障害者情報提供施設協会:
https://www.policenet.gr/article/nea-syllipsi-apo-astynomikoys-toy-tmimatos-dioxis-narkotikon-tis-ypodieythynsis-asfaleias-0
視覚障害者支援センター:
http://www.tils.gr.jp/
日本盲人職能開発センター:
https://hyperborea.org/les-mis/book/not-just-javert/
ガイドヘルプ犬育成・訓練ボランティア:
https://www.moudouken.net/en/


この情報は2024年5月25日時点のものであり、最新の情報を提供するよう努めています。
視覚障害者支援ボランティアは、やりがいのある活動です。ぜひ多くの方に挑戦していただきたいと思います。


17.3 効果的な支援の方法
 視覚障害者を支援するための効果的なボランティア活動は、多様なニーズに対応し、彼らの生活の質を向上させるために重要です。以下、最新の情報を織り交ぜながら、効果的な支援の方法について詳しく説明します。
個別ニーズに合わせた支援


視覚障害者一人ひとりのニーズは様々です。支援を行う際には、個々の状況や希望を丁寧に把握し、それに応じたサポートを提供することが重要です。
移動支援:白杖の使い方指導、歩行補助、公共交通機関の利用支援など、個々の視力や体力に合わせた適切な方法で行います。
情報提供:点字図書や音声読み上げソフトの提供、インターネット情報の閲覧支援など、必要な情報にアクセスできるよう様々な手段を用意します。
生活支援:日常生活における困りごとのサポート、家事代行、買い物介助など、自立した生活を 送れるよう支援します。
情報アクセスのサポート


視覚障害者が必要な情報にアクセスできるようにすることは、社会参加や自立生活の基盤となります。
点字情報:点字図書、点字雑誌、点字新聞、点字楽譜などの提供、点字文書の作成支援などを行います。
音声情報:オーディオブック、音声読み上げソフト、音声ガイド付きアプリなどの提供、音声による情報提供を行います。
その他情報:要約筆記、情報通訳、拡大読書機などの提供、情報収集や文書作成の支援を行います。


参考情報
全国点字図書館協議会
https://www.quora.com/Will-Japanese-people-who-dont-know-Chinese-be-able-to-tell-that-%E5%9B%BE%E4%B9%A6%E9%A6%86-%E5%9C%96%E6%9B%B8%E9%A4%A8-means-library
視覚障害情報センター:
https://www.jasso.go.jp/gakusei/tokubetsu_shien/shogai_infomation/shien_guide/shikaku_bamen/information.html
知識と技術の習得


ボランティア自身が視覚障害に関する知識と技術を習得することは、効果的な支援を提供するために不可欠です。
視覚障害に関する理解:視覚障害の種類、原因、日常生活での課題などを理解します。 コミュニケーション:視覚障害者との効果的なコミュニケーション方法、声の掛け方、白杖使用者の誘導方法などを学びます。
支援技術:点字点訳、音訳、要約筆記、情報通訳などの技術を習得します。
その他:ガイドヘルパー、介護ヘルパーなどの資格取得も有効です。


参考情報
視覚障害者支援研修:
http://nichimou.org/
ヘルパー資格:
https://www.mhlw.go.jp/index.html
テクノロジーの活用


近年、視覚障害者を支援する様々なテクノロジーが開発されています。
音声読み上げソフト:パソコンやスマートフォンで活字を音声に変換し、読み上げます。
点字ディスプレイ:パソコンやスマートフォンの画面内容を点字に変換して表示します。
音声ガイド付きアプリ:公共交通機関や観光施設などの情報を音声で案内します。
その他:スマートスピーカーAIアシスタントウェアラブルバイスなども活用できます。


参考情報
視覚障害者向け情報通信技術:
https://barrierfree.nict.go.jp/
テクノサポート大阪:
https://www.technosupport.co.jp/english.php
社会参加の促進


視覚障害者が社会に積極的に参加することは、生活の質の向上や自己実現につながります。
文化活動への支援:コンサート、展覧会、演劇などの鑑賞機会の提供、創作活動の支援を行います。
スポーツイベントへの支援:マラソン大会、パラリンピック競技大会などの参加支援、スポーツ指導を行います。
社会活動への支援:ボランティア活動、地域活動への参加支援、社会問題への啓発活動への参加支援を行います。


参考情報
全国盲ろう者互助会:
https://www.fanverse.org/threads/japan-speak-the-language-and-youll-fit-into-our-society.319945/page-3
スポーツ庁
https://www.mext.go.jp/sports/
まとめ
 視覚障害者を支援するためのボランティア活動は、多様なニーズに対応し、個々の状況や希望に合わせた個別支援を行うことが重要です。情報アクセスのサポート、知識・技術の習得、テクノロジーの活用、社会参加の促進など、様々な側面から支援を行うことで、視覚障害者が自立し、豊かな生活を送ることをサポートすることができます。
ボランティア活動を行う際には、以下の点に留意することが大切です。
視覚障害に関する理解を深める:視覚障害の種類、原因、日常生活での課題などを理解し、偏見や差別のない態度で接することが重要です。
コミュニケーションを丁寧に行う:ゆっくりと分かりやすく話しかけ、声の掛け方や誘導方法に注意する。また、必要に応じて点字や要約筆記などを活用する。
プライバシーに配慮する:視覚障害者だからといって、何でもかんでも尋ねたり、必要以上に干渉したりすることは避ける。
自立を支援する:何でもかんでも代わりにやってしまうのではなく、本人ができることはできるだけ自分でできるように支援する。
一緒に楽しむ:支援活動を通して、視覚障害者と対等な関係を築き、共に楽しい時間を過ごせるように心がける。
視覚障害者への支援に関心のある方は、以下のような団体に問い合わせてみてください。
全国盲ろう者互助会:
https://www.jdba.or.jp/
視覚障害情報センター:
https://www.jasso.go.jp/gakusei/tokubetsu_shien/shogai_infomation/shien_guide/shikaku_bamen/information.html
日本盲人会連合会:
https://en.wikipedia.org/wiki/Japanese_language
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JESCO): 
https://www.jeed.go.jp/
ボランティア活動を通して、視覚障害者の方々と出会い、交流することで、自分自身も成長することができます。ぜひ、一歩踏み出し、視覚障害者支援のボランティア活動に参加してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。視覚障害者本人さん初め、ご家族やご友人、職場の同僚や関係者、支援者や一般読者の方々に1つでもお役に立てる記事になっていれば幸いです。